梅澤ラボとは?

梅澤研究室は愛知医科大学医学部に分子標的医薬探索講座として2012年4月1日に設置されました。
深圳万和製薬と明治製菓ファーマによる寄付講座です。

それ以前は慶應義塾大学理工学部にあって、1989年4月1日に理工学部で最初の生物系研究室として応用化学科に生物化学研究室として設置されました。慶應義塾では23年間に活発に研究がなされ、医薬探索と疾患の機構解析で約350本の論文が刊行されました。これらの業績により、2011年、梅澤教授に慶應義塾最高の賞である福澤賞が授与されました。

当研究室では、
(1) 天然から興味深い生理活性を有する低分子化合物を探索し、
(2) 探索された低分子化合物がどのような機構で作用を示しているのかを解析し、
(3) これらを使って生命現象の新しい機構を発見する、
ということについて、細胞レベルで研究を行っています。
(4) DHMEQを使った多くの動物実験の結果から、腹腔内のNF-κBが多くの難治性疾患に重要だという知見が得られました。このことからがんや炎症の治療に抗炎症剤の腹腔内投与を提案しています。

この研究を進めることで、今までにない、新しいコンセプトで効果 を示す新たな薬剤が開発できる可能性があります。また、これらの化合物を用いることにより、対象の疾患がどのように発症してくるのか、その機構についても解析が進められています。

DHMEQの腹腔内投与は難治性疾患に苦しむ多くの方を救えるかもしれないと考えています。

細胞培養室
生化学実験室
生化学実験室
福澤賞授賞式

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