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【学会発表】イタリア・トルコ 2009年7月30日up

カリホルニア大学ロスアンゼルス校のBonavida[ボナビダ]教授とは10年近く共同研究をしています。
Bonavidaは2009年5月24~26日にイタリアでワークショップ(テーマを絞った会議)を主催し、テーマは「YY-1と抗がん剤感受性」です。
彼はがん細胞でDHMEQがYY-1(ワイワイワン)の発現を抑えることをみつけました。
YY-1はがん細胞のデス・レセプターと呼ばれる細胞を死にやすくするタンパク質を減らしてしまうのです。
そこでDHMEQは結果としてデス・レセプターを増やして抗がん剤感受性を向上させます。梅澤はこの会議に招かれてDHMEQの発表をしました。
BonavidaはDHMEQこそ抗がん剤感受性向上のための中心的な薬剤と言っています。


2009年6月24~26日にイタリアのカターニアで国際YY-1ワークショップがあり、梅澤は招待されて「転写因子阻害剤の探索とYY-1研究への応用」の講演をしました。
YY-1が強くなると細胞が死ななくなったり、抗ガン剤が効かなくなったりします。

カターニア大学
細胞内シグナル伝達
ワークショップ会場
細胞内シグナル伝達

私たちの見つけた転写因子NF-κB阻害剤DHMEQの発見と作用機構、およびYY-1の上流にあるNF-κBをDHMEQで阻害するとがん細胞の抗ガン剤感受性がよくなるという話をしました。
講演後、DHMEQを使って共同研究したいという申し入れが米国、イタリアから何件かありました。